2021年StudentSalaryについて
StudentSalaryと呼ばれる学生エンジニアの匿名時給投稿プラットフォームを運営しています。
匿名での投稿者のおかげでだいぶ時給情報のデータが揃えることができたのですごく感謝しています。
技術観点の進捗
9月に技育展に出場するにあたり、サイトの改修を行いました。Nuxt + firestoreベースのプロトタイプ技術選定からNext + golangのいわゆるイケイケの構成に変更しました。UIなどもスマートフォンで閲覧して自分にとってできる限り違和感がないように修正を重ねて拘っています。
特にグラフのレイアウトを混ぜることでコンテンツ不足感を少し軽減することができたのではないかと思います。
サーバーサイドはいわゆるドメイン駆動開発を意識して開発しましたが、そもそもドメインと言っていいのかわからないくらいのモデル数なのでメリットというよりか余計なコードが多すぎるなと感じています。開発中は一人ユビキタス言語や!ValueObjectや!とかいって楽しんでいました。
散々MVCフレームワークを避け続けていましたが、個人開発であればむしろMVCを採用するメリットは非常に高いと今は考えています。ガチガチに依存させてActiveRecordモデルをぶん回すことでガリガリ機能を開発していきましょう。開発効率が下がるところまでソフトウェアが伸びているのであればむしろ万々歳です。 もはや、アーキテクチャなんか考えずにとりあえずは機能を作っていくのがいいと思っています。 (あくまで個人開発観点です、仕事の大規模なサービスではありません。)
早すぎる抽象化は悪と100回くらい唱えましょう。
また、Graphqlを採用してみました。話に聞いていた通りクライアント側のコードをよしなに生成してもらえるので開発体験がとても良かったです。
移行後にはfirestoreからgcloudのmysqlを使用していて月に1000円くらいのランニングコストがかかるようになりました。
サービス観点
StudentSalaryは求人情報サイトには時給が範囲で指定されていたりしていて正確な時給情報が掲載されていないという問題点を解決するため、こんなサイトがあったらどうだろうという好奇心によって作成しました。
またプログラミングスクールでは数ヶ月で??万円!という広告も目立つようになり本当に数ヶ月でそのくらい稼げるようになるのか興味があったので学習年数の投稿もお願いしています。広告の強調も大事ですが、サイトを閲覧していただければ現実としてどのくらいの学習をしているのとどのくらいの金額なのだろうか?という感覚が掴めるのではないかと思います。
自分の結論としては少しずつ学習を継続して2年くらい続けられればこの業界であれば報われると考えています。
時給は企業のフェーズや各個人の実力に依存するので単純に高ければ高い企業ほどいいというわけではないのです。 登録されたデータを閲覧して学生でエンジニアとして働いている人が大体の相場感を把握できるようになると嬉しいなと思っています。
最近だとインターンシップの時給がかなり高額になってきている印象です。 また、落ち着いたらデータをまとめて傾向等を記事にします。
実際に運用してみて、登録された時給情報からインターン探しなどに使用されている様子のTwitterの投稿を見つけて、実は学生エンジニアのインターンシップ・新卒採用情報が網羅的にまとまっている情報サイトはあまりないのではないかというinsightを得ることができました。
今後は各社の採用情報のまとめと、インターンシップなどの参加ブログのリンクをまとめさせていただいて多角的に企業の情報を見れるサイトにしていきたいと思っています。
現時点では個人の開発なので割けるリソースに限りがありますががんばります。
- OpenSalaryというinspireしたサイトの作者の人にも公認してもらえてとても嬉しかったです。
- 自分のインターンシップ探しにも利用して非常に参考になりました。